夜勤時の過ごし方と心得
夜勤専従看護師は、どのような夜勤の過ごし方をしているのでしょうか。ここでは、よくある夜勤の過ごし方に加え、心得ておきたいことについても紹介します。
仮眠を取る
夜勤専従看護師として中長期的に夜勤をこなしていくには、当然ながら体力が欠かせません。その体力を維持し健康的に仕事をするためにも、夜勤時はできるだけ仮眠を取ることが望ましいです。看護師の中には、夜勤疲れをごまかすかのようにカフェイン飲料を適量以上に摂取し、結果的に脳が覚醒して仮眠が取れなくなってしまう人もいます。しかし、可能であれば夜勤時は十分に仮眠を取り、体力回復に努めた方がその後の仕事に響きません。仮眠に充てられている時間は、およそ2時間ほどです。それだけの時間を全て仮眠に使えれば良いのですが、病院の施設形態や標榜する診療科目、夜勤時の人員配置などによって忙しさが異なります。見守りが必要な患者に対応する配属先であったり、救急搬送の受け入れを常時行っている病院であったり、そもそも一人夜勤の体制をとっている勤務先であったり、気持ちとは裏腹にナースコールが鳴り響き十分に仮眠を取れる状況ではない場合もあります。それでも、限られた時間の中で少しでも目を閉じ、体と心を休ませてあげることが大切です。頭がスッキリしないと集中力が低下し、重大なミスを引き起こしてしまうかもしれません。そうした理由から、夜勤時は多くの看護師が仮眠を取ることを優先にしています。
ストレス発散できることをする
夜勤時は、本来なら体を少しでも休ませ体力回復をしたいところですが、看護師の中には2時間ほどの短い時間で仮眠を取ると返って不調になったり、一度寝ると起きれなくなってしまったりする人もいます。そうした理由からそのまま起きて過ごす人もおり、体力的な回復を試みるよりも、心の休息としてストレス発散をする時間に充てているようです。たとえば、スマホを使ったネットサーフィンやゲームをしたり、漫画を読んだり、はたまたナースステーションでスタッフ同士で話したり…。思い思いにストレス発散できることに時間を費やしています。自分の体のことは自分が一番理解できているはずなので、最も適した過ごし方で夜勤を乗り切るといいでしょう。
高価なおやつを食べる
夜勤時に、ちょっと贅沢して高価なおやつを食べるという看護師もいます。3交代制の準夜勤と深夜勤に分かれている勤務の場合は、勤務時間としてそこまで長くはありません。しかし、2交代制の場合はかなり長時間勤務となり、疲労もピークに達します。そこで、自分への労いやご褒美としておやつを準備し、夜食として食べることが多いようです。ただ、いくら仕事を頑張っているからと言って、あまりにもカロリーが高いものを頻繁に夜中に食べてしまうと、健康上で問題が生じます。空腹を満たし気分転換をするという目的で夜食やおやつを食べるのであれば、手軽に取れるゼリー飲料や簡単につまめるドライフルーツといった、糖質低めのものが良いでしょう。血糖値が上昇しすぎると急激に眠気が襲ってくることも考慮し、夜勤時の夜食やおやつは適量を取ることが大切です。
寝溜めしてもあまり意味がない
よく認識違いされてしまうのが、夜勤前に寝溜めすると眠くなりにくいという間違った方法。たしかに、夜勤前にたっぷりと睡眠を取り仕事に挑むことは大切です。しかし、いつもより長めに寝たり昼寝をしたり、夜勤に備えて通常とは異なる過度な睡眠を取る必要は全くありません。そうしたいつもとは異なる行動が、返って生活リズムを狂わせてしまう恐れがあるからです。夜勤専従という働き方は全てが同じ夜間の勤務で、常勤のワークスタイルよりも一定の生活リズムを保ちやすくなっています。そして、いつもより長く寝ても体内時計により同じように眠気は襲ってくるため、変に意識して生活リズムを崩さないよう、いつも通りに過ごす方が良いでしょう。
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入院設備を備えている病院では必ず夜勤があります。病室の巡回や配薬、点滴の準備など体力を使わない仕事ばかりですが、日勤よりも看護師の人数が少ないため一定水準以上の看護スキルがなければ夜勤専従看護師として働くのは難しいかもしれませんね。
看護師に付きものの夜勤ですが家庭の事情や体力的な問題で敬遠する人も少なくありません。そこで注目を集めているのが夜勤シフトを専門として働く夜勤専従看護師。72時間ルールの制限を受けずに働けるので需要が高まっています。