夜勤専従看護師の人気が高まっている

需要が高く人気があるのはなぜ？

体力的にも精神的にもつらい夜勤を嫌がる看護師が多い中、夜勤専従看護師の人気が高まっています。それは夜勤専従看護師として働くリスクよりもメリットの方がたくさんあるからです。

医療機関にもメリットがある

看護師の夜勤については「1ヶ月あたり72時間まで」というルールが設けられています。ですが、人手不足などの理由でこのルールを守って夜勤を回すのは難しいのが現状です。そのため、72時間以上夜勤に入っている看護師も少なくないんです。
夜勤をスムーズに回すには人員を増やすしかありませんが、そうなると医療機関側はさらに人件費がかかってしまいます。そこで頼りになるのが、夜勤専従看護師です。「足りない夜勤シフトのみ」を補うことができるため、余計な人件費をかけずにコストを削減できるんです。さらに、「夜勤専従看護師は1ヶ月の夜勤は72時間まで」というルールが適用されません。夜勤のみでしっかりシフトインしてもらうことができるとあって、医療機関側から重宝されています。

定着率が高くなる

男性の看護師が増えてきたとはいえ、まだまだ9割近くを女性の看護師が占めています。看護師は激務なので、家庭や育児と看護師の仕事を両立させることは難しいので夜勤を含むフルタイムで働くことができず、日勤のみなら働けるという人も少なくありません。そうなると、夜勤に必要な人員を確保できなくなってしまいます。ですが、夜勤専従看護師が夜勤シフトを、日勤のみで働ける人が日勤シフトをそれぞれ受け持てばライフスタイルに合わせた勤務体系でシフトを組むことが可能に！看護師不足が解消されるので、病院の運営も円滑になります。

夜勤専従看護師を希望する人は多い

夜勤専従看護師として働く最大の魅力は短期間で高収入を得られることだと先述しました。日勤と夜勤の交代シフトで働いている看護師よりも夜勤専従看護師の方が6万円ほど収入が多くなるので、効率よく高収入を得たい人の多くが夜勤専従看護師として働いています。また、夜勤を敬遠する理由として、日勤と夜勤の交代シフトで生活リズムが崩れやすくなり体調を崩してしまうことを挙げる人もいますが、夜勤専従なら昼夜は逆転するものの生活リズムが一定になるので、交代シフトよりも体調が崩れにくいという一面も。
日勤に比べて体力を必要とする業務が少なく人間関係の煩わしさもないので気楽に働ける、と夜勤専従看護師を希望する人が増えています。ただし、急患が多いところもあるので配属される科によってはのんびり働けない場合もありますが…、次の勤務まで24時間以上空くためゆっくり休息する時間やプライベートに使える時間はしっかり確保できるので大丈夫ですよ。